先輩創業者の声

先輩創業者の声

先輩創業者の声 Ordinary Coffee 齋藤 佑二さん

須賀川市民交流センターtetteの開業と同時にチャレンジショップとして入所したOrdinary Coffee。スペシャルティコーヒーの文化の普及、町の飲み物係としての役割、スモールスタートの意識など、コーヒーという表現を通して地域の新しい可能性を探求すOrdinary Coffee 齋藤佑二さんにお話をお聞きしました。

創業者情報
企業名:Ordinary Coffee(オーディナリー コーヒー)
代 表:齋藤 佑二
業 種:スペシャルティコーヒー専門店
設立年:2015年 設立  2019年 出店
所在地:中町(tette内)

 

Ordinary Coffee について簡単にご説明いただけますか

齋藤ーOrdinary Coffeeはスペシャルティコーヒーの専門店です。スペシャルティコーヒーというのは簡単にいうと飲んだ方が美味しいと思ってもらえるコーヒーのことです。ただその美味しさを生み出すためには生産地においての栽培管理から収穫、選定、輸送や保管など確かな生産工程を経て、焙煎、抽出を確かな技術で的確に行うことが必要になります。Ordinary Coffeeは安心で美味しいコーヒーをその背景も含めて提供させていただく専門店です。

店舗以外のところでも活動されていますが

齋藤ー元々は店舗型の営業形態ではなく、地域や企業の行うイベントやマルシェなどでのスタンド型の形態からスタートしました。自分の中では事業をやる上で軸が2つあって、1つはスペシャルティコーヒーの専門店として須賀川市でスペシャルティコーヒーへの理解や文化を作っていきたいという軸で、もう1つは「飲み物係」としての軸です。係というのは当番としてやっているとかではなく、地域、その場所において、飲み物を介してのコミュニティの形成であったり、休憩、一息つける手伝いであったり、そういう役割をOrdinary Coffeeが担っていきたいという軸です。なので店舗を構えた今でもできる限り外に出て色々な場所で飲み物係をやっています。

創業前にはどのような準備をされていましたか

齋藤ー事業としてスタートする前には、とにかくいろんなお店を回ってコーヒーを事業にするにはどうすればいいのか聞きまくっていました。今思えば図々しいなと思いますが、どのお店も親身に話を聞いてくれて必要な知識やアドバイスをしてもらえました。
コーヒーに関してはとにかく何回も豆を焙煎し、コーヒーを入れて、周りの人に試飲してもらい感想を聞いて、改善をしての繰り返しでした。2年くらいは試行錯誤を繰り返していました。その当時は「小商い、小さくお店をやる」ことについて書かれれている書籍も色々と読みました。コーヒーの味と商いの思いを少しずつ形にしていく過程だったと思います。

ある程度形になって、初めてスタンドとしてイベントに参加しコーヒーを提供することができたのが2015年でした。

なぜ須賀川で出店されようと思ったのでしょうか

齋藤ースタンドとして週末はいろんな場所でコーヒーを提供したり、飲み物係として活動してきました。週末以外は次の出店の準備だったり、書き物の仕事をするなどしていました。家事も含めていいバランスで生活ができていて楽しくもあったのですが、3年くらい経った頃から少しマンネリを感じ始めて、週末以外にも社会と接点を持つスタイルに変化させようと思い店舗としての構想を考え始めました。
その頃にロジマであったりとか、tetteの開業前の準備事業として開催されていた、「スカガワトーク」というイベントでお話しさせていただく機会をもらったりなど須賀川に関わる機会がいくつかありました。東京から移住してきた自分を受け入れてくれることに対して感謝というか愛着のようなものが出てきて、須賀川でやろうと決意しました。
その後、tetteのチャレンジショップの募集を知り、コンペを経てtette内に出店という流れになります。
外から来た人間として感じるのは、須賀川市は活動が地域に届きやすいことや、町として一体感、横のつながりを感じますし、新しいことをやろうとしても温かい目で見守ってもらえている感じがしてありがたいです。

創業するにあたって支援やサポートは受けましたか

齋藤ー出店前には須賀川商工会議所で開催されている創業塾に参加しました。創業塾では、事業計画書の作成のカリキュラムなどがあり、自分がやろうとしていることを、数字を用いて形にすることで、客観的に見ることができたことが大きかったです。
サポートという点では、家族、特に妻が自分のやりたいことに対して、反対することもなく理解し、背中を押してもらったことが最大のサポートだと感じていました。

創業塾以外の制度などは活用されましたか

齋藤ー自分はチャレンジショップのテナントとして入ることができたので、特に補助などは使いませんでしたが、チャレンジショップは基本2年で入れ替わりになりますので、移転場所を含めその時に検討したいと思っています。

出店前や出店時は何か苦労した点などありましたか

齋藤ー出店前は不安ばかりでした。今までは週末など限定で販売をしていたので、毎日お店を開けることに対する不安や、来客予想もつかない中で厨房設備はどのくらいが適正なのか、そもそもスペシャルティコーヒーが地域に受け入れられるのかなど不安と迷いでいっぱいでした。雇用に関してもチャレンジショップの2年縛りの中で、その後どうするのかも見えないために決めきれないでいました。

開設後の業績や集客は順調ですか

齋藤ーありがたいことに、出店前は不安でいっぱいでしたが、tetteが華々しくOPENしたので、その特需的な要因もあって忙しくさせていただいていました。現在では特需も終わり、tette自体もだいぶ落ち着いてきたので前ほどの慌ただしさはなくなり、本来の数字が見えてきました。
今まではtetteを目的に来た方が購入してくれていた形だと思いますので、自分のコーヒーを目的に来てくださる方を増やしていけるかが勝負だと思っています。

今後考えている活動のイメージはありますか

齋藤ー店舗とイベントなどへの出店などはこれからも合わせて行なっていきたいと思っています。それにプラスして自分がtetteにいることでできること、やらなければいけないことを具現化していきたいと思います。お店とtetteの共存というか、お互いの価値を高めていける関係性の構築です。それはワークショップなのかもしれませんし、ハブとしての役割なのかもしれませんが、現在色々と模索中です。
あとは、改めてSNSの発信をきちんと行おうと思っています。やはり思っているだけでは伝わらないことが多いので、文章にして発信していかなければ思っています。

須賀川市で創業を検討している方にアドバイスをお願いいたします

齋藤ーやりたいと思ったら小さくからでもいいから始めた方がいいのでないかと思います。小さく始めている人はやめないで事業を継続している人が多いような気がします。自分自身も企業に勤めることが仕事だと思って経験がありますが、実際自分でやってみるとやりがいがあり楽しいです!

 

インタビュー後記

スモールスタートいう言葉が新聞などのメディアで取り上げられるようになってきていますが、ローカルではまだまだ本当の意味でのスモールスタートは理解されていないように感じます。そういった中、Ordinary Coffeeの齋藤さんは自信を「小商い」と定義し、小さく事業を回し始めているところに理解の深さを感じられました。自治体、会議所がスタートアップやベンチャーをより理解することで、地域に多様な芽が生まれ、若い世代がチャレンジる土壌が整備されていくのではと感じました。

 

企業情報

企業名:Ordinary Coffee
住 所:福島県須賀川市中町4-1 tette1F
U R L :https://www.ordinarycoffee.net/

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