【創業先輩インタビュー】未経験から飲食店開業へ!「わこうぼう須賀川店」武田守弘さんに聞く、地域に愛されるお店づくり

30代〜40代のサラリーマンや主婦の方々の中には、「いつか飲食店を開業したい」「自分のお店を持ってみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、初めての開業となると、資金のこと、物件探し、準備の流れなど、わからないことだらけ。なかなか一歩を踏み出せずにいる方もいるかもしれません。

今回はそんな方の背中をそっと押すために、2023年に福島県須賀川市で「わこうぼう須賀川店」をオープンした武田守弘さんにお話を伺いました。

未経験から店舗を構えたリアルな体験、地域の制度を活用した具体例、お客様とのやりとり、そしてこれから創業を目指す方へのメッセージまで、わかりやすくご紹介します。


わこうぼう須賀川店の開業ストーリー

地域に寄り添いながら始まった、お店づくり

Q:須賀川店はいつから営業されていますか?

武田オーナー:令和5年(2023年)の5月から営業を開始しました。

Q:須賀川店の開店に至った経緯を教えてください。

武田オーナー:もともとは令和2年から、須賀川市にある「はたけんぼ」という直売所で販売をしていました。ですが、そちらでの営業が令和4年8月で一旦終了となりまして。
その後も、「須賀川でまた販売を続けたい」という気持ちが強くあったんです。

そんな中で、こぷろ須賀川さん(地域の活性化を目的とした団体)が管理している貸店舗とのご縁があり、「ここでならまたやれる」と思って、出店を決めました。

開業に活用した制度とサポート

「まちなか出店補助金」で夢を実現

Q:須賀川市の制度は何か活用されましたか?また、どうやって知りましたか?

武田オーナー:はい、店舗づくりにあたって、「まちなか出店推進事業補助金」を利用させていただきました。
この制度については、知り合いの方から教えてもらって初めて知ったんです。

そのあと、須賀川市役所の商工課に相談しまして。
特に皆川さんという担当の方がとても親身に話を聞いてくださって、本当に助けられました。

制度の内容や申請方法など、初めての自分でも理解できるように、丁寧に説明してもらえて心強かったです。

Q:開業準備はスムーズに進みましたか?

武田オーナー:多少の心配はありました。
ですが、周りの方々のサポートや、補助金制度を活用できたことが大きな助けになりました。

「自分ひとりじゃなくて、支えてくれる人がいる」と感じられるのは大きいですね。

オープン後の反響と手応え

お客様から届く、うれしい言葉

Q:実際に須賀川店をオープンしてみて、いかがですか?

武田オーナー:ありがたいことに、お客様の反応がとても良くてうれしいです。
特に須賀川店では、「手土産」としてご利用くださる方が多いんですよ。

「贈り物にするとすごく喜ばれた」といった声も多くて、
結果的に他の店舗よりも客単価が高めになっていると感じます。

地域のお客様との距離も近くて、日々の会話の中から学ぶことも多いです。

これから創業する人へのメッセージ

「勇気を出して一歩踏み出すこと」

Q:これから飲食店を開きたいと考えている方に、一言アドバイスをお願いします。

武田オーナー:今の社会って、物もサービスもすでに満たされているように見えますよね。
でも、実際は「新しいもの」「おいしいもの」を常に求めている人がいるんです。

だからこそ、新しいお店や商品が生まれる余地はたくさんあります。
ただ、多くのものは埋もれてしまうのも事実なので、“自分にしかない魅力”や“こだわり”を持つことが大切だと思います。

それを表現するには、やっぱり最初の一歩を踏み出す勇気が必要なんですよね。
怖さもありますが、それ以上に「やってよかった」と思える瞬間が必ずありますよ。

わこうぼうのこれからと、素材へのこだわり

安心・安全を届ける取り組み

Q:今後、どのような取り組みを考えていますか?

武田オーナー:今後はさらに「安心して食べられるもの」を追求していきたいと考えています。
たとえば当店では、北海道産の国産小麦粉を使ったり、できる限り添加物を減らす製法にこだわっています。

特に、ドーナツやパンに使う「ショートニング」については、
トランス脂肪酸を限りなくゼロにした製品を選んでいます。

ただ、まだ「ゼロ」ではないので、将来的にはオーガニック・無添加のショートニングへの切り替えを目指しています。
もっと多くの方に安心して食べてもらえるお菓子を届けたいですね。

まとめ|「やってみたい」を諦めずに

飲食店の開業は、確かに簡単なことではありません。
資金や制度、物件、人とのつながりなど、準備することはたくさんあります。

それでも、「自分のお店を持ちたい」「誰かを笑顔にしたい」という気持ちがあるのなら、
一歩踏み出してみる価値は十分にあると、武田オーナーの言葉から感じられました。

はじめはみんな初心者。
大切なのは「やってみたい」と思う気持ちと、少しの勇気です。
あなたの一歩が、誰かの喜びにつながる日がきっと来ます。

須賀川市での創業に関する相談・申請窓口

須賀川市  経済環境部 商工課 にぎわい創出係
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