自身の夢を叶えたい思いで出店、創業を考える人も多いと思います。しかし理想と現実は一致しないこと多々あります。理想と現実を感じることの一つ収入も重要な要素ではないでしょうか。
一攫千金、事業に従事する立場より収入を増やしたい気持ちも大いにあると思います。
この記事では個人事業主の平均年収について解説します。
起業の平均年齢
まずは出店、創業を含めた起業の平均年齢を見ていきます。
起業家の年齢(年代) | 割合(%) |
---|---|
29歳以下 | 5.4% |
30歳代 | 31.3% |
40歳代 | 36.9% |
50歳代 | 19.4% |
60歳以上 | 7.0% |
日本政策金融公庫の調査によると起業のボリュームゾーンは30代〜40代になります。70%弱がこの年代に集中しています。
30代40代の平均年収
次に30代・40代の平均年収を見ていきます。
代 | 平均年収 | ||
---|---|---|---|
全体 | 男性 | 女性 | |
20代 | 348万円 | 371万円 | 321万円 |
30代 | 444万円 | 484万円 | 377万円 |
40代 | 510万円 | 573万円 | 403万円 |
50代以上 | 613万円 | 661万円 | 431万円 |
人材派遣会社登録者へ対する調査によると30代の平均年収は444万円、40代では510万円となっています。一般的に歳を重ねるごとに年収は上がっていく傾向にあることが読み取れます。
起業家(個人事業主)の平均年収
次に個人事業主として起業した場合の平均年収を見ていきます。
個人事業主の場合はどの時点での収入を年収として捉えるかいくつかの考え方があります。
売上を年収と考える場合もあれば、売上から必要経費を差し引いた経常利益を収入と考える場合もあります。
今回は利益の部分を年収として定義します。
上記の考え方によると、個人事業主の平均年収は以下のような分布になります。
100万円以下 | 8.4% |
100万円超200万円以下 | 13.8% |
200万円超300万円以下 | 15.5% |
300万円超500万円以下 | 32.0% |
500万円超1000万円以下 | 25.7% |
1000万円超2000万円以下 | 4.1% |
2000万円超 | 0.5% |
300万円〜500万円がボリュームゾーンなっていて、国税庁の統計情報「事業所得者」によると、 個人事業主(自営業)の平均年収は384万円、 平均手取り額は264万円でとなっています。
個人事業主の平均年収は低い?
先述にあるとおり、30代の平均年収は444万円、40代では510万円となっています。
それに対し個人事業主の平均年収は384万円なので、50万円〜130万円ほどの差があります。
平均値で見ると世代平均より個人事業主の収入は低い形になります。
3割の個人事業主は平均より高収入
先述の個人事業主の平均年収の分布から見ると年収500万円から2000万円を得ている個人事業主は全体の3割程度いることもわかります。
つまり平均年収よりも多く収入を得ている個人事業主も一定数いることがわかります。
お金だけがすべてじゃない部分も
全体平均でみると個人事業主として起業した場合、過半数の人は世代平均より年収が少なくなる傾向があります。しかし、やりがいはお金だけではない部分もあるでしょう。自分がやりたいことを仕事にできる、ストレスを感じない、先々の夢があるなど多くのメリットもあります。
自分らしい働き方、ライフバランスを考えて創業、起業を検討してみるといいでしょう。
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