開業するには修行が必要? 学ぶべきポイント4選

自身で開業する場合、同業種であれば一定のスキルや知見を身につけているはずですが、全く違う業種で開業する場合、独学での開業になります。夢や希望はあっても、さすがに全く知見の無い業種での開業には不安があるのではないでしょうか。
不安を消すためには一定期間の修行を行うことが一般的です。その場合どのような項目を意識的に身につければいいのでしょうか。この記事では学ぶべき4つの要素を紹介いたします。

専門スキル

まずはその業種における専門スキルです。ラーメン屋であれば、スープの作り方、チャーシューなどのトッピング、美容室であればカットやパーマの技術、パン屋であれば生地の作り方、クリームの作り方などです。
以前であれば石の上にも3年、先輩の仕事を盗め、など教わる側が自ら進んで学ぶことが当然とされていましたが、近年ではマニュアルの整備、教える側の工夫なども取り入れられてきて、より合理的に短時間で技術の習得をできる環境が整いつつあります。

仕入れ先

開業する上で必要なポイントで、商材や原材料の仕入れ先があります。ラーメン屋であれば、製麺所や乾物を仕入れる卸問屋など、美容室であれば、カラーやパーマ液、パン屋であれば、小麦粉やバター、オイルなどの仕入れ先になります。
自店舗の販売単価に合う、適切な仕入れ業者を選定することは継続して事業を行う上ではとても重要になります。修行期間のうちに、業者さんとしっかりコミュニケーションをとり、仕入れの手法やルールなどを理解しましょう。

集客方法

開業しても集客ができなければ売り上げを作ることはできません。修行先はすでに長年事業を営んでいて一定の顧客も獲得しているはずです。そこまでいくために修行先のオーナーはどのような手法で広告宣伝を行なってきたのか、リピートしてもらうためにどのようなことに注意しているのかなどヒアリングするなどして理解を深めましょう。

業種によって相性のいい集客手法があります。年齢層が高いお店には折込チラシや、DM(ダイレクトメール)などアナログな手法が効果的で、年齢層が若いお店ではSNSやweb広告などデジタルな集客施策が効果的です。

その他にも口コミを生む施策やTV局に取材されるネタを仕込むなど、テクニックが必要なものもありますので、自分の理想の集客手法をイメージし、修行先でのヒアリングや検索などをして自分なりの集客手法を構築しましょう。

協会やコミュニティ

周りとの関わりを持たずに自分の力だけで事業を行うのも選択肢の一つですが、地域では補助金の情報や顧客の紹介、イベントへの参加など協会や団体、コミュニティに参加しておくことでのメリットも少なからず存在します。不安や悩みがある際にもコミュニティに参加していることで、同業者に相談することもできるでしょう。

修行先がそういったコミュニティに参加しているのか、参加していることでのメリットやデメリットなどヒアリングを行い参考にしてください。

必ず参加する必要はありませんし、そういったお付き合いが苦手な方もいるでしょう。自身の性格やメリデメを含めて検討しましょう。

石橋を叩いて渡る

日本において個人事業主の開業後5年生存率は約25%、4件に3件は5年も持たずに廃業していることになります。(中小企業庁『 小規模企業白書 』より)
自分は修行などしなくても大丈夫という方もいると思いますが、目先だけではなく中長期視点で考えた場合に修行をして基礎や生存法を習得することも決してマイナスでないと思います。
石橋を叩いて渡るという言葉があるように、リスクを極力回避するために、開業前の修行も検討する必要はあるでしょう。

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